「熱る」という言葉の読み方について、一般的に「ねつる」と「ほてる」という二つの読み方がありますが、どちらが正しいのでしょうか?
この記事では、「熱る」の意味とともに、その正しい読み方について解説していきます。
熱るの適切な読み方と意味解説
「熱る」という言葉の読み方について、正しくは「ほてる」「いきる」と読むのが適切です。
「熱」の字には複数の読み方がありますが、「ねつる」と読むのは不適切です。
「ほてる」は一般的によく使われ、身体が熱を帯びる状態を示すことが多いですが、「いきる」と読む場合は、その意味が少し異なりますので注意が必要です。
熱るの意味と使い方
「熱る」の意味は、主に「熱くなること、熱を帯びること」とされています。
この意味で「ほてる」と読むと、例えば「お酒を飲んで顔が熱る」のような状態を指します。
一方、「いきる」と読む場合には、「激しく怒ること」という意味も含まれるため、使用する文脈によって読み方を使い分ける必要があります。
「知り合いの一言に熱(いき)る」といった文脈では、怒りを表現しています。
「熱る」には類義語も多く、「赤面」「紅潮」「興奮」「上気」などの言葉が意味が似ているとされますが、全く同じではないため、使い分ける際にはその違いに留意する必要があります。
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「熱る」は難読!他の読み方や例文など
「熱り」「熱り立つ」「人熱れ」などの言葉があります。
熱り立つ(いきりたつ)は先ほどの解説で分かったと思いますが、残り2つに関しては難読漢字だと思いますのでそれぞれ例文を交えて解説してみます。
熱りの深い意味
「熱り」とは「ほとぼり」と読みます。この言葉には複数の意味がありますが、主に残っている熱、感情の余波、あるいは事件の余熱など、何かが起こった後の名残を指します。
「熱りが冷める」という表現は、何かが一段落した後の状況を表すのによく使われます。
【例文】
- 火鉢から感じる熱りが部屋を温めている。
- 事件の熱りが冷めるまで、慎重に行動した方が良さそうだ。
- 議論の熱りが冷めたら、もう一度話し合いたい。
熱り立つ時の感情
「熱り立つ」とは「いきりたつ」と読み、突然の怒りや感情の高まりを指します。
この表現は、興奮や怒りが急に沸き起こる状況で用いられます。
【例文】
- 不正を目の当たりにして、熱り立つ心を抑えきれなかった。
- 観客は審判の判定に熱り立ち、会場は不満の声で満ちた。
- 批判の声に熱り立つことなく、冷静な対応を心がける。
人熱れの混雑
「人熱れ」とは「ひといきれ」と読み、大勢の人が密集している状態を指します。
人々が密接しすぎることによる不快感や圧迫感を表す時に使われます。
【例文】
- 夏祭りの人熱れを避けて、静かな場所を探した。
- 満員電車の中で人熱れに遭遇し、息苦しさを感じた。
- 深夜にも関わらず、駅は帰宅する人々の人熱れで賑わっていた。
「熱り」「熱り立つ」「人熱れ」という表現を正しく理解し、日常会話や文章の中で適切に使い分けることができれば、より豊かな表現力を身につけることができるでしょう。
「熱る」についてまとめ
この記事で述べた通り、「熱る」の正しい読み方は「ほてる」「いきる」です。
「ねつる」と読むのは誤りとされています。
「熱る」は状況に応じて異なる意味を持ちますので、その読み方と使い方を正しく理解することが大切です。
また、その類義語として挙げられる言葉との違いにも注意しましょう。
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