2023年の石鎚山の紅葉について、見頃時期、混雑状況、駐車場、持参するものについてまとめました。
石鎚山は西日本最高峰で、秋になると山頂からふもとまで美しい紅葉に包まれます。紅葉の見頃は標高によって異なり、以下に詳しく説明します。
四国の中では険しい山なので充分注意して楽しみたいところですね。
石鎚山の紅葉2023の見頃時期について
・山頂付近(1982m):10月10日頃
・ロープウェイ下谷駅付近(800m):11月上旬
・成就社〜ロープウェイ山頂駅付近(1300〜1400m):10月下旬
山頂付近では天狗岳や弥山などが赤や黄色に染まり、カエデやブナなどの落葉樹が美しい紅葉を見せます。
成就社周辺では、モミジやナナカマドなどが色づき、神秘的な雰囲気が漂います。ロープウェイ下谷駅周辺では、モミジやカエデの紅葉が楽しめ、遠くまで見渡せる絶景が広がります。
場所によって紅葉の見頃が変わるので1ヶ月程度は石鎚山周辺の紅葉を楽しむことができますね。
山頂付近は10月10日頃とピークが早いので、知らなかった場合は枯れ始めているかもしれませんので別のところで紅葉を楽しむようにして、来年に賭けましょう。
石鎚山の登山ルート5つ
石鎚山の登山には5つのルートがあって、初心者から上級者向けまで揃っていますので、あなたの体力や登山経験に合わせてルートを選んでください。
初心者にお勧めなのは成就社ルートと土小屋ルートで、1500mくらいから歩いて登るかロープウェイになっていますので時間的にも体力的にも少し楽だと思います。
面河渓ルートと堂ヶ森・二ノ森ルートは中上級者向けで時間も体力も必要なため自信がある人向けとなっています。
成就社ルート
石鎚登山ロープウェイを利用して、成就社から石鎚山頂まで登るルートです。
鎖場や岩場が多く、登山初心者には難易度が高いですが、石鎚山の岩稜の雄姿や展望を満喫できます。
ロープウェイ下谷駅から山頂までの所要時間は約3時間、距離は約5kmなので、ロープウェイがあるからといって楽なルートというわけではありませんので注意しましょう。
鎖場の話は次の西之川から成就社で合流したところで紹介します。
西之川ルート
西之川登山口からスタートし、途中ロープウェイで上がってこられる道と合流して成就社へ。
西之川ルートと成就社ルートは試しの鎖、一ノ鎖、二ノ鎖、三ノ鎖と呼ばれる4つの鎖場が存在します。
特に三ノ鎖は68mもあるので腕力と体力が必要な難所。(それぞれに迂回路はあります)
これらの鎖場は、ほぼ垂直に近い岩壁を登る際に設置された鉄製の鎖やロープで、登山者はこれを利用して進みます。鎖場は滑りやすい場所もあるため、慎重に進む必要があります。(成就社ルートと同じ)
鎖場を登る際には適切な登山靴などの装備が不可欠です。
また、ヘルメットや手袋などの保護具を着用することも推奨されます。鎖場では登山者同士がマナーを守り、追い越しや追い抜きを行わないよう心がけましょう。
鎖場に自信のない登山者は迂回路を利用することができます。
迂回路は成就社から夜明峠までの間にあり、鎖場を避けることができます。ただし、迂回路は距離が長くなることに留意してくださいが、急斜面や岩場が少なく、安全な選択肢です。
石鎚山の西之川ルートは、ロープウェイを利用してアクセスし、難しい鎖場があるため、経験者向けの登山コースといえます。
土小屋ルート
石鎚スカイラインを利用して、土小屋から石鎚山頂まで登るルートです。
登山道は整備されており、初心者向けで登りやすいですが距離が長く体力が必要なので食料も忘れずに。
石鎚スカイラインからの眺めや弥山からの縦走路が楽しめます。
土小屋から山頂までの所要時間は約2時間30分、距離は約4.6kmです。
面河渓ルート
久万高原にある面河渓から石鎚山頂まで登るルートです。
登山道は険しく、途中には滝や渓流があります。
石鎚山の自然や歴史を感じることができますが、成就ルートと合流した後に三ノ鎖があり経験者向けのルートです。
面河渓登山口から山頂までの所要時間は約5時間30分、距離は約13kmとなっているのでこちらも準備万端で登山に臨む必要があります。駐車場から渓泉亭方面に向かいます。
堂ヶ森・二ノ森ルート
保井野登山口・梅ヶ市登山口から堂ヶ森、二ノ森と石鎚山頂まで登るルートです。
登山道はササ原の縦走路であり、景色が開けています。
途中には平家平や寒風山などの見どころがあり、堂ヶ森登山口から山頂までの所要時間は約4時間30分、距離は約10.5kmです。
こちらから登る人は少ないと思いますが、距離が長いのでこちらも念入りに準備をしておきましょう。
石鎚山の紅葉シーズン混雑回避対策
紅葉シーズンには多くの観光客が訪れるため、混雑を避けるために以下のポイントに注意しましょう。
・平日や早朝に行く
・登山道や展望台でマナーを守る
平日や早朝に訪れることで混雑を避けられ、紅葉の美しさをより楽しむことができます。
石鎚山は登るのに時間が必要なので昼の12時からスタートというのはほぼないと思います。従って、朝の6時台や7時台にはスタートできるように余裕を持って到着しておいた方がいいですね。
石鎚山のロープウェイ周辺駐車場と土小屋駐車場について
土小屋駐車場には土小屋terraceがあり、モンベルのアウトドアグッズやカフェがあり紅葉シーズンなどは駐車場も埋まりやすいため早めに到着する方が吉です。
成就ルートはロープウェイを利用して登山するルートで、泉屋駐車場、京屋駐車場に700円支払って停めることになります。石鎚山のロープウェイに駐車場があるわけではなく、温泉旅館の駐車場を有料で使わせてもらいます。
どうせ有料で駐車するならいっそのこと帰りに温泉にも入りたいものですね。
西之川ルート登山口駐車場はロープウェイから離れているけど無人で500円と少し安く、停められる台数が7台と少なめなので、ロープウェイを使う人は選ばないかもしれませんね。
しかもトイレも古く使う気になれないと思いますので、西之川ルートから歩きで登るとしても、トイレはロープウェイ乗り場で済ませた方がいいです。
西之川ルートは成就社に着くまでトイレがないのでロープウェイ乗り場で済ませておきましょう。
登山口 | 駐車場 | 駐車台数 | 料金 | トイレ |
---|---|---|---|---|
土小屋ルート登山口 | 土小屋駐車場(神社周辺) 土小屋駐車場(終点) | 100台 200台 | 無料 | あり |
成就ルート登山口 | 泉屋駐車場 京屋駐車場 | 50台 500台 | 700円 | あり |
西之川ルート登山口 | 無人の有料駐車場 | 7台 | 500円 | あり(難あり) |
ロープウェイの運行時間と料金
ロープウェイで下山される予定の人は最終の時間に間に合うように余裕を持って乗り場に到着できるようにしましょう。歩いて降りるのは暗くなってしまってからでは危険なので注意が必要です。
乗り過ごしたら笑えない状態になりかねないので、いざというとき用のヘッドライトや地図案内などを持っておきたいですね。
大人(中学生以上) | 小人(小学生) | |
---|---|---|
往復乗車券 | 2,200円 | 1,100円 |
団体往復乗車券(30名以上) | 1,980円 | 990円 |
団体往復乗車券(100名以上) | 1,760円 | 880円 |
片道乗車券 | 1,200円 | 600円 |
団体片道乗車券(30名以上) | 1,080円 | 540円 |
団体往片道車券(100名以上) | 960円 | 480円 |
障害者往復乗車券 | 1,100円 | 550円 |
障害者片道乗車券 | 600円 | 300円 |
日程(紅葉シーズン) | 運行時間 |
---|---|
10月~ 11月3日 | 8:20 ~ 17:00(平日) 7:40 ~ 18:00(土日祝日) |
11月4日~ 12月 全日 | 8:40 ~ 17:00 |
石鎚山の紅葉シーズンにおける見どころ
山頂付近の紅葉
石鎚山の最高峰である天狗岳や弥山などが赤や黄色に染まります。
このエリアで見られる主な紅葉の種類には、カエデやブナ、モミジなどの落葉樹が含まれます。これらの木々が秋の色合いに変わり、山頂から眺めると、まるで絵画のような景色が広がります。
晴れた日には、山頂からは瀬戸内海や中国・九州の山々を一望できることがあり紅葉と遠くの風景が合わさりとても美しい光景となります。
紅葉のピーク時期は一般的に10月中旬から11月中旬で、気候条件によって多少前後することがあります。紅葉の鮮やかな色彩を楽しむために、一度はこの時期に石鎚山を訪れることがおすすめです
ロープウェイから眺める紅葉
石鎚登山ロープウェイを利用すると、空中から紅葉を楽しむことができます。
ロープウェイから眺める紅葉はまるで絨毯のように広がっていて、特に秋の季節になると山々や尾根が鮮やかな赤や黄色に染まり、圧巻の風景が広がります。
運が良ければ、晴れた日には紅葉が陽光に輝き、一層美しい光景となります。
ロープウェイは、他の登山ルートとは異なる視点から石鎚山の美しさを楽しむ方法として人気があるので混雑が予想されますね。
成就社の紅葉
成就社は石鎚山にある石鎚神社の奥宮であり、石鎚山の中腹に位置します。
この神社は古来から信仰の対象となっており、紅葉の季節にはその美しさと神秘的な雰囲気から多くの参拝客や観光客が訪れます。
成就社周辺では、紅葉の見どころがたくさんあります。
紅葉のピークは通常、秋の10月下旬から11月上旬にかけて訪れ、この時期になると成就社周辺の木々が鮮やかな赤や黄色に染まります。
特に目立つのは、モミジやナナカマド、カエデなどの紅葉樹種で、これらの木々が美しい紅葉を楽しむことができます。
成就社自体も紅葉の季節になると、紅葉に包まれた神社が神秘的で美しい景色を醸し出していて、境内には神社の社殿や鳥居があり、紅葉の美しさと神聖な雰囲気が調和しています。
墓場尾根の紅葉
面河渓ルートを登ると、墓場尾根と呼ばれる不思議な景観に出会えます。
墓場尾根は、石鎚山の登山ルートの一つで、特に紅葉の美しさで知られていて、このルートは面河渓から石鎚山の頂上へ向かうトレイルで紅葉の季節になると鮮やかな紅葉が広がる絶景スポットとして多くの登山者や観光客に訪れられます。
墓場尾根は、その名前の通り、墓場のように並ぶ大きな岩や岩山が特徴です。
これらの岩は、まるで墓石のように見え、その独特の風景が訪れる人々に強烈な印象を与えます。特に紅葉の時期には、この岩々も紅葉に染まり、壮観な景観を楽しむことができます。
墓場尾根の紅葉のピークは通常、秋の10月下旬から11月上旬にかけて訪れます。
この時期、ベニドウダンやカエデ、ナナカマドなどの落葉樹が美しい紅葉に包まれ、まさに秋の魅力を最大限に引き立てます。
登山時の装備品について
石鎚山の紅葉を楽しむために持参するものも大切です。
ロープウェイがあるから歩いて30分くらいでしょ?と思ったら、徳島の剣山とは違って全くそんなことはない山なので、それなりの装備せずに軽装で登るとスタミナ切れになったり寒さで動けなくなることも充分に考えられます。
そこで安全に紅葉巡りの登山をするために必要な装備品を紹介します。
- 防寒着やレインウェア
- 帽子や手袋
- 登山靴やトレッキングポール
- 水分や食料
- カメラや双眼鏡
- 怪我の応急用品
- 地図や案内、方位磁石
- 照明、ヘッドライト
高所に位置するため、気温が低く風が強いことがあるので防寒着やレインウェアは必須アイテムです。暑くないとはいえ紫外線対策の帽子やサングラス、日焼け止めも必要です。
登山靴やトレッキングポールは安全な登山のために必要です。水分と食料を持参して体力を保ち、カメラや双眼鏡で美しい景色を楽しみましょう。
事前にトレッキングシューズも足に慣らしておいたり、2週間くらい前から体力作りをしておくと少しでも楽に登山できるかと思います。(いきなり行くと靴擦れしたり、息が上がって進めなくなることもかなりあるので)
また、トラブルがあった場合に対応するために登山届けやGPS、多めの食料やライトなども持っておくことをお勧めします。
エナジー系ゼリー飲料
登山中に簡単に摂取できるエナジー系ゼリーは、急なエネルギー補給に優れています。糖分や電解質が豊富に含まれており、すばやく吸収されます。急な登りや厳しいトレイルで効果的です。
ブドウ糖やアミノ酸が多く配合されているものがお勧めですが、エネルギーは長時間は持たないので何個か持っているといいですね。
ドライフルーツ
ナッツやドライフルーツのミックスは、糖分が多く含まれていてエネルギー源として優れています。軽量で持ち運びが便利で、自然な糖分や食物繊維を提供します。エネルギーを持続的に供給するのに役立ちます。
チョコレート
高カロリーで持ち運びが容易なチョコレートは、急なエネルギー補給に適しています。特に寒冷な環境ではチョコレートが溶けにくいため、冷たい山での登山に適しています。
チョコやドライフルーツ、ナッツが混ざったトレイルミックスというものも良いです。
カロリーメイト系
カロリーメイトのような携帯食にはさまざまな種類があり、たんぱく質、炭水化物、脂質などの栄養素がバランスよく含まれています。プロテインバーみたいなものを自作する人もいるとか。
長時間の登山に適しており、持ち運びが便利です。
おにぎり、バナナ、サンドイッチやオートミールクッキー
しっかりした食事が必要な場合、おにぎりやサンドイッチ、オートミールクッキーなど、登山前に準備した軽食を持参することもできます。栄養価が高く、特にオートミールが入っているものはすぐに消化されないので持続的なエネルギー供給に適しています。
スポーツドリンク
水分と電解質を補給しながらエネルギーを摂りたい場合、スポーツドリンクが役立ちます。登山中に水分とミネラルのバランスを保つのに役立ちます。
筋トレのお供、グリコのCCDを溶かして持ち歩くのもいいですね。この商品はお腹にたまりくく炭水化物も含まれているし、小分けの商品も売られているので。
まとめ
石鎚山はさまざまなルートから登山できて、それぞれのルートやロープウェイからの紅葉や景色は目をみはるものがあります。
四国の山の中でも険しいので、距離が長いルートから登ったり鎖ルートで山頂に向かう場合は準備を万全に整えてから挑みましょう。
体力が尽きて登れなくなりそうだと思ったら無理せず迂回ルートを使うなどの配慮を忘れないでください。
駐車場も数百台止められますが紅葉シーズンは混雑する前提ですので早めに到着するようにして余裕を持った紅葉巡り登山にしましょう。
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