ビジネスサイトやカスタマーサポートの情報欄でよく目にする「お問い合わせ」と「お問合せ」。
これらの言葉は日々の中で頻繁に使われていますが、どちらがより適切なのか、時には迷うことがあるかもしれません。
初めてWEBサイトなどを作成するときに「お問い合わせ」と「お問合せ」で迷って、作業が止まっているという方もいると思います。
本稿では、これら二つの表現の正式性と違いについて深掘りしますね。
「お問い合わせ」と「お問合せ」のどちらも問題なし!
まず大前提として、「お問い合わせ」と「お問合せ」のいずれも、使用に際して問題はありません。
どちらの言葉も「おといあわせ」と発音され、問い合わせる行為を礼儀正しく表現するための言葉です。
多くの企業のウェブサイトでは、カスタマーサポートのセクションにこれらの言葉が使われているのを見かけるでしょう。
ここでは、正しいかどうかではなく、どちらの言葉も適切に使われていると理解しましょう。
「お問い合わせ」と「お問合せ」の違いとは?
それでは、具体的にこれら二つの表現にどのような違いがあるのでしょうか。
実は、この違いは日本語の送り仮名の規則に関連しています。
「お問い合わせ」という表記は、一般的に受け入れられている送り仮名の規則に則っています。
これは、「問う」と「合わせる」という二つの動詞が合わさってできた言葉であるためです。
一方で、「お問合せ」という表記は、公式文書における送り仮名の省略形として認められています。
このように、公式文書では誤解を避けるために送り仮名を省くことがあるため、この表記が使われることがあります。
しかし、日常的なビジネスサイトでは「お問い合わせ」の方が一般的に使われており、「お問合せ」も間違いではないということです。
公式文書における送り仮名の簡略化
公式文書では、時に送り仮名を省略することがあります。
たとえば、「入れ替え」を「入替え」に、「明け渡し」を「明渡し」に簡略化することが一般的です。
同様に、「届け出」は「届出」、「取り扱い」は「取扱い」、そして「払い戻し」は「払戻し」として表記されることがあります。
「お問い合わせ」と「お問合せ」の使い分け
「お問い合わせ」と「お問合せ」のフレーズは、主に商品やサービスに関する顧客からの質問や疑問に答える際に用いられます。
例えば、「お問い合わせはこちらへ」や「お問合せ先」といった言い方で、顧客サービスの窓口を案内することが一般的です。
特に、メールのやり取りや会話でよく使われるのは、「お問い合わせください」や「お問い合わせありがとうございます」といった表現です。
これらの文脈では、「お問い合わせ」が一般的な表記として好まれますが、公式文書では送り仮名が省略された「お問合せ」という形も正当に使われます。
例文と類義語
- ご関心を寄せていただき、心より感謝申し上げます。
- 何かご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
- いただいたお問い合わせには迅速に対応させていただきます。
- カスタマーサポートの営業時間に変更がありますので、ご留意ください。
- 各種書類の発行に関するお問い合わせ先をご案内いたします。
また、「お問い合わせ」や「お問合せ」と同様に、「ご質問」、「ご照会」、「ご相談」、「ご連絡」といった表現も、顧客や利用者からのコミュニケーションを尊重するために使われます。
これらの表現に「ご」という敬称をつけることで、敬意を表しています。
まとめ
「お問い合わせ」と「お問合せ」のどちらを使用しても間違いではありませんが、状況や文脈に応じて適切な表現を選ぶことが大切です。
パソコンやスマートフォンの予測変換でも両方が提案されるため、文書やウェブサイト内での一貫した使用を心がけるとよいでしょう。
本記事が皆様の疑問に答える一助となれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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