「ボウリング」と「ボーリング」は、発音が似ているため混同しやすく、それぞれ全く異なる活動を指します。
似た発音を持つ言葉には注意が必要です。
この記事では、これら二つの言葉が指す具体的な内容と、それらを正しく使い分ける方法について解説します。
スポーツとしての「ボウリング」
「ボウリング」は、ピンを並べたレーンでボールを転がし、ピンを倒して得点を争う遊びやスポーツを指します。
10本のピンを三角形に配置し、投球を行いスコアを競うスポーツですね。
この言葉は英語の “bowling” に由来しており、その語源は「泡」や「こぶ」などを意味する古いラテン語 “bowl” です。
ボウリングは古代エジプトに起源を持ち、中世ドイツで「ナインピンズボウリング」として人気を博し、さらにアメリカで現代的な形へと発展しました。
工業的作業としての「ボーリング」
対照的に、「ボーリング」とは土木や建設において地面を掘る作業を指します。
この工程は、トンネルの掘削、地質調査、水やエネルギー源の採掘などで必要とされます。
英語では “boring” と表記され、掘るという動作を意味する “bore” が元となっています。
“bore” は掘る以外にも、穿通するという意味も持ち、工業加工において金属などに円形の穴を開ける行為にも使われる用語です。
用語の正しい使い方
例えば、「社内で〇〇大会があります」という場合には、「ボウリング」という言葉を使うのが正解です。
これはピンを倒すゲームを指すためです。
一方で、掘削作業を指す際には「ボーリング」という用語を用います。
そういえば私、小学生や中学生の時にボーリングとボウリングの区別がつかなくて、どっちを使ったらいいのか分からなくなった結果、使い方を間違えて、ピンを倒す方のことを伝えたつもりで「ボーリング」と日記に書いていたことを覚えています。
当時はどちらでも同じだと思っていましたが、大人になってから間違えていることに気づきました。
結構なあるあるだと思いますけどね。
まとめ
本記事では、「ボウリング」がスポーツとしてのピンを倒す遊びを、「ボーリング」が地面を掘る作業を指すことを明確にしました。
これにより、社内で行うイベントを表す際には「ボウリング大会」という表現が適しています。
たまに音楽の歌詞やウェブ上の記事で一般的な表現と異なる用語の使い方を目にすることがありますが、大抵の場合は、図や写真、あるいはその文の流れから正しい意味を把握することが可能ですので、特に問題はないと思われます。
たとえば、もし友人がメッセージで「明日ボーリング行こう」と言ってきた場合、それはほとんど確実にピンを倒すゲームを指す「ボウリング」のことでしょう。
そのような状況においては、その言葉がスポーツに関連していると確信しても問題ありません。
意味が通じていれば指摘することもないと思いますし、自分の中でそのことを理解していれば特に問題ないはず。
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