そろそろ2023年の紅葉シーズンということで四国カルストも混雑が予想されます。
四国カルストの秋の季節には、ブナやミズナラなどの落葉樹が紅葉し、鮮やかな赤や黄色で彩られる姿は圧巻なので四国に来たら一度は見ておきたい紅葉スポットでもあります。
四国カルストを訪れる際には、冬期閉鎖や急な時間帯通行止めなどの交通規制に十分注意する必要があるため、この記事では2023年の四国カルストの紅葉の見頃と通行止めの状況について詳しく解説します。
四国カルスト紅葉2023の見頃時期
四国カルストの紅葉は標高や場所によって見頃が異なりますが、一般的には10月下旬から11月上旬が最も美しい時期とされています。
特に四国カルストの東端にある天狗高原は見逃せないスポットです。
天狗高原は標高1485メートルの天狗の森山頂が四国カルスト内で最も高い場所として知られ、ここからは太平洋や足摺岬までの壮大な景色を一望することができます。
天狗高原ではブナやヒメシャラ、アケボノツツジなどの多様な植生が紅葉し、森全体が色とりどりに染まる様子には息を呑むこと間違いなし。
さらに天狗高原近くには、星をテーマにしたホテル「星ふるヴィレッジTENGU」もあり、紅葉狩りの際には宿泊や食事を楽しむこともできます。
予約は早々に埋まってしまうため、早めにとっておく必要がありますね。
四国カルストの現在の通行止め状況
四国カルストへのアクセスには、愛媛県西予市野村町から高知県高岡郡津野町を結ぶ一般県道383号四国カルスト公園縦断線を利用することがあります。
しかしこの道路には冬期閉鎖や時間帯通行止めなどの交通規制が設けられています。
具体的には、例年12月初旬から3月中旬までの間、積雪や凍結のリスクが高まるため全面通行止めとなることが多いです。2023〜2024年の冬期閉鎖もおおよそ12月初旬〜3月半ばまでとなるはずです。
また冬期閉鎖が解除された後も、道路改修工事や落石対策などの理由で一時的な通行止めが行われることがあります。2023年度の前半は時間帯通行止めがされていた時期がありました↓
• 期間:令和6年3月21日(火曜日)から令和6年4月1日(土曜日)までの8日間 • 時間:午前4時から午前5時まで
• 場所:天狗高原周辺
現在は解除されていて、特にこのような通行止めは行われていないようです。
四国カルストへのアクセスでの注意事項
四国カルストは高地に位置しており、どのアクセスルートを選んでも、山を巡る曲がりくねった道を進むことになります。
1、高知道須崎東ICから国道197号と「東津野城川林道」を利用し、約1時間20分のルート。特に高知県津野町から「東津野城川林道」を経由する道は2車線の部分が多く、運転しやすいとされています。
2、松山道松山ICからは、国道33号線、440号線、そして県道303号線を通って約2時間。愛媛からのアクセスでは、国道440号線がおすすめ。こちらのルートも2車線が多く、安心して運転できる道となっています。
3、四国カルスト縦断線は山間部を通るため道幅が狭い場所が散見されます。
対向車とのすれ違い時は特に慎重に運転を。また、途中のガソリンスタンドは少ないので、出発前には十分な給油を。冬の季節(大体12月~3月)には雪の影響で通行制限があるので、その点も留意してください。
四国カルスト紅葉2023で楽しめるスポットや見どころ
四国カルストの紅葉を楽しむだけでなく、その周辺にはさまざまな観光スポットが点在しています。
四国カルストの西端にあるポニー牧場では、ヤギやウサギなどの動物たちが放牧されており、訪問者は動物たちとのふれあいや新鮮な乳製品の試食を楽しむことができます。
さらに、四国カルストのビジターセンターでは地域の自然や歴史、文化に関する展示が行われており、石灰岩の化石や鉱物、動植物の標本を見ることができます。
この他にも、紅葉観察や野草観察などの季節に合わせた体験プログラムも提供されています。
澄んだ空気の高い標高から見る星空も魅力的ですよ。
メインになる見どころスポット
大野ヶ原
四国カルストの西側に広がる大野ヶ原は、美しい牧草地の中で牛が放牧される酪農のエリアです。周囲は緑豊かで、牛たちがのんびりと歩く姿が心温まります。この地域には牧場やサイロが点在し、動物とのふれあいの場所や、新鮮なミルクを使用したカフェも楽しめます。
少し高地にある源氏ヶ駄馬からは、大野ヶ原の全景や、天気が良ければ豊後水道も望むことができます。
昼の景色はもちろん、朝の草原も美しく、写真撮影に最適です。さらに、大野ヶ原にはブナの原生林も広がっており、夏でも涼しげな緑や山の花々を堪能できます。
姫鶴平
姫鶴平は、四国カルストの山頂に広がる平らな草原エリアです。春から秋にかけては、放牧される牛たちが穏やかな風景を作り出します。夏には高山の花々も楽しめます。
この草原にはカルンフェルトという石灰岩が点在し、カルストの特徴的な景色を楽しめます。昼は山々の美しさ、夜は星空が魅力的です。またキャンプ場もあり、アウトドアを楽しむことができます。
なお、姫鶴平には風車が立っており、四国カルストの風を利用した風力発電が行われています。この風車と自然のコラボレーションは、訪れる者の目を引きます。
この写真とは別ですが、私もここの写真は未だお気に入りの1つになっています。
天空の道
四国カルストを横断する県道383号線は、「天空の道」として知られるドライブスポットです。この道からは、カルストの特徴的な地形や連なる山々の美しい景色を楽しむことができます。
特に、「姫鶴平」から「五段高原」にかけてのエリアは、まさに「天空の道」の名にふさわしい景色が広がっています。
五段高原
「五段高原」は、四国カルストの中でも特に美しい場所として知られています。ここからは、四国山脈の美しい景色や、天気が良ければ石鎚山や土佐湾も望むことができます。
放牧される牛や、白い石灰岩、高原の植物などが、五段高原の風景を彩っています。また、このエリアにはカルストの特徴であるドリーネも見られます。
ケヤキ平
ケヤキ平は、古木のケヤキやトチが生い茂る森林浴のスポットです。
ここには「猪伏の大トチ」という樹齢約600年の巨木があり、その迫力は圧巻です。
天狗高原
四国カルストの東側にある天狗高原は、四国カルストの中でも高い位置にあります。ここからは、四国山脈や太平洋の景色を楽しむことができます。また、早朝には雲海を見ることもできることがあります。
四国カルストといえば天狗高原というイメージもあるくらい有名です。
まとめ
四国カルストは、日本三大カルストの一つとして、愛媛県と高知県にまたがる広大な石灰岩台地に位置しています。秋の紅葉の時期には、四国カルストの美しい景色を楽しむために多くの観光客で賑わうため混雑は免れないでしょう。
特に、天狗高原はその中でも特に見どころの一つとして知られています。
今のところは交通規制などは解除されていますが、念のために情報は確認して安全な旅行を心がけることが大切です。
この記事を参考に四国カルストの紅葉を存分に楽しんでください。
また四国カルストの周辺には牧場や展望台、自然館などの観光スポットも多数ありますので、この紅葉シーズンを機会にぜひ足を伸ばしてみてください。
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